なお、このうちゼロ歳から5歳までの人口でございますけれども、やはり平成2年と比較いたしますと、平成2年が約6万5000人ほどでしたが、平成13年におきましては約5万8000人と
減少傾向にはございますものの、平成8年からの5年間で見ますとほぼ5万7500人、それ以上でおおむね横ばいあるいは
微増傾向にあるということが言えようかと思います。そういう意味では、18歳
未満人口においては少子化は進展しているものの、かなり若い世代、年齢層においては若干
微増傾向がうかがえるという状況でございます。
その下の
合計特殊出生率の推移でございますが、このデータにつきましては、全国のデータもございますけれども、総じて
減少傾向を示しております。
次に、2ページの
年齢階層別未婚率の推定でございます。これも全国、それから東京都、仙台市とデータがございますが、仙台市だけをちょっとごらんいただきたいと思います。
まず、女性についてでございますが、昭和55年と平成7年とで比較いたしますと、全年齢層で大きく変化をいたしておりまして、未婚率がいずれも高まっているという状況にございます。男性の方で見ますと、20代前半につきましてはそれほど大きな変化はございませんが、やはり20代後半、そしてまた30代とかなり大幅な変化を見せていると。これらを総合いたしますと、昭和55年の段階では30代後半では実は男女差がそれほど大きくございませんでした。しかしながら、平成7年時点で見ますと、女性が12.3%に対し、男性が21.3%とかなり差が開いてございます。したがいまして、女性の非婚化、あるいは晩婚化ということも顕著ではございますけれども、男性の方がより大きく、より深く非婚化、晩婚化が進行しているということが言えようかと思います。
その下の仙台市における母の
年齢別出生児数の推移でございます。
平成元年からのデータでございますが、おおむね1万人前後で
横ばい状態で推移している状況にございます。
なお、19歳以下で出産される方、また、30代後半以降で出産される方の
増加傾向が見受けられるという状況になってございます。
次、3ページでございます。3ページの上の仙台市における女性──これは15歳以上でございますが、女性の
年齢階層別労働力率の推移でございます。ここで申し上げております
労働力率でございますが、これは
労働力人口、簡単に申し上げますと
労働力人口というのは現に何らかの形で働いている方、それと失業された方を加えた人口でございます。
労働力率というのは、ここでいえば15歳以上の女性の人口に対してそういう何らかの形で働いている方、あるいは働く意向のある方がどのくらいいるのかという率でございます。昭和55年と比較いたしますと、昭和55年のデータではやはり20代後半、あるいは30代で
労働力率は
低下傾向にございます。その後、40代に入りまして、また若干伸びるという傾向でございます。平成7年におきましても30代でやや落ちるという傾向はございますものの、全体として50%以上を保っているということで、やはり女性の労働に対する就労
意欲の高まりといいますか、そういった傾向が顕著にうかがえるものと思われます。
次に、4ページでございます。4ページのデータは、
児童虐待相談経路別受付・
処理状況でございます。1番の
児童虐待件数でございますが、これは本市の
児童相談所に虐待の相談があって、それに対応した件数ということでございます。平成10年度から毎年約1.5倍ずつ
相談件数が伸びている状況になってございます。この資料のうちの3番の
虐待相談経路別受付状況で見ますと、平成11年度あたりから、家族・親戚、あるいは近隣・知人、そういった方々からの相談が顕著にふえてきているということが言えようかと思います。そういう意味では、
児童虐待に対する
市民意識の高まり、そしてまた、具体的な行動に結びついているということが言えるのではないかと思います。4番目の
虐待相談の主な虐待者でございます。これにつきましては、実母あるいは実父が圧倒的に虐待者となっているという状況でございます。
最後に5ページ目、いじめ・不登校の状況でございます。これは教育局のデータでございますけれども、まず、いじめに関しましてはおおむね
減少傾向にあるということが言えるかと思います。一方、不
登校児童生徒の割合ということで下の方に表がございます。こちらの表をごらんいただきますと、10年度から
増加傾向にあると思われるかもしれません。しかしながら、実は統計の取り方が10年度から変わってございまして、教育局にお伺いしたところ、総じて申し上げれば
横ばい傾向と言えるというお話でございました。
資料1につきましては以上でございます。
続きましては、資料2について御説明いたします。
児童館の
整備状況等ということで、まず、一番上の
児童館等の
整備状況についてですが、
平成元年から平成13年までのデータでございます。
平成元年時点では、
児童館につきましては24館でございました。これが今年度4月段階で
マイスクール児童館も含めますと69館ということで、この12年間で45館整備できている状況でございます。
次に、
児童館利用者数の推移でございます。これもデータとしては7年度から13年度まで入ってございますが、13年度はまだスタートしたばかりですので、数値的にはかなり低くなってございます。12年度までの比較で申し上げますと、年々
利用者数は増加をいたしておりまして、平成12年度において
延べ利用者数が100万人を超えたという状況になってございます。利用者の内訳でございますけれども、やはり小学生の利用が最も多くなってございます。それから、次いで幼児、またその保護者の方が多くなってございます。やはり中学生、高校生の利用というのはさほど伸びてございません。この辺は、今後の課題の一つとしてとらえているところでございます。
それから、3番目の
放課後児童健全育成事業の推移でございます。本市における
放課後児童健全育成事業は、
児童館・
児童クラブ、そして
留守家庭児童会と二つの形態で行ってきているところでございます。
児童館・
児童クラブにつきましては、
児童館の数と全く同数の
児童クラブ数がございます。年々事業の箇所数がふえてございまして、平成13年においては
児童館・
児童クラブと
留守家庭児童会を合わせまして101カ所で、利用されている児童数がトータルで3,000名弱という状況でございます。
なお、現在小学校の学区数が122でございます。単純に計算しますと21が
空白学区と思われるかもしれません。ただ、若干
地域事情があって重複がございますので、
空白学区としては25学区という状況になっております。
資料2につきましては以上でございます。
次に、資料5の子どもに関わる
市民アンケート調査結果(抜粋)についてでございます。
健康福祉局では、
すこやか子育てプランの
次期短期行動計画の策定に向けた
基礎資料とするため、昨年度仙台市こどもをとりまく環境等に関する
総合調査を実施いたしました。この調査結果につきましては、既に委員の皆様にも御報告申し上げているところではございますが、このたび改めてその調査結果の主要な部分についてお示しをさせていただいたところでございます。
また、教育局でも昨年度、仙台市の
子ども-2000、
児童生徒実態調査を行っておりまして、その結果の一部についても掲載させていただきました。
以下、概略を説明させていただきたいと思います。
まず、1ページをごらんいただきたいと思います。1番の理想とする子供の数と実際との差についてでございます。実際の子供の数が欲しい子供の数より少ないということについては、平成6年度調査と同様の傾向でございます。その理由としては、教育費など経済的な負担に対する懸念、あるいは
出産年齢、子育て不安、健康不安、そしてまた仕事の継続についての不安、そういったものが挙げられております。
2ページの地域とのかかわりについてでございます。近所づき合いにつきましては、平成6年度と比較いたしますと、総じて申し上げれば希薄化が進んでいるように感じられます。一方、近隣の方、地域の人に望むことということで、その下に設問がございますけれども、やはり子育てに関しての
地域社会への依存度、あるいは期待度、そういったものは決して衰えていないということがうかがえる結果となっております。
次に、3ページでございます。子育ての情報源という項目でございます。子育てに関する情報源につきましては、やはり近所の方、友人、あるいはマスメディア、子供の通園・通学先、そして父母などが多いという、この傾向につきましては平成6年度と変わってございません。そして、また
児童館とか区の
保健福祉センターなど、
公的機関についてやはり情報源としての利用度、あるいは認知度というのは依然低い状況にあるということが言えようかと思います。
次に、5ページをごらんいただきたいと思います。5ページから6ページにかけての親の
就労状況でございます。このグラフの中で(2)共働きの状況のグラフで見ますと、約3割の世帯が共働きという状況でございます。(3)で
家族構成別に見てみますと、多
世代同居の世帯につきましては共働きは4割を超えているという状況です。さらに、(4)の子供の年齢別のグラフでございますが、子供の年齢が上がるにつれ共働きがふえていると、子供が
小学校高学年の場合は5割を超えているという状況でございます。先ほど説明いたしました、女性の
労働力率の推移と符合する結果と思われます。
次に、7ページをごらんいただきたいと思います。7ページの9番ですが、
保育所・
保育施設の
通所児童の
通所開始年齢ということで、このグラフでは何といっても圧倒的にはっきりしておりますのが、平成6年と比較いたしますと、ゼロ歳児から通所開始されているということで飛躍的に伸びている状況がわかります。
次に、8ページでございます。8ページの
保育所サービスの満足度についてでございますが、平成6年と比較いたしますと、ほとんどすべての項目で満足度が高まっております。特に、保育時間や通所・通園の便利さ、そしてまた保育士の対応、
保育内容については満足度がかなり高い状況となってございます。
次に、9ページをごらんいただきたいと思います。9ページの保育を希望する時間についてでございますが、平成6年と比較いたしておりますけれども、ピークのところでとらえて見ますと、おおむね午前7時30分から午後7時までとなっております。現在の公立の保育時間帯とほぼ合致しておりまして、やはり保育時間に対する満足度の高さと一致しているという状況でございます。ではありますものの、平成6年と比較いたしますと、夜間の時間帯の希望、特に午後8時までの希望がふえているというのが顕著な動きになってございます。
次に、11ページ以降でございます。11ページ以降につきましては、子供の遊びの実態とか、
生活意識などに関する調査結果の抜粋でございます。遊びの面では、テレビやゲームと接する時間がふえていることなどがうかがえます。また、意識の面では、ストレスを感じている子供が多くなっているように思われること、その一方において、ボランティア、あるいは国際化などにも目を向けている、そういう意識も中
高校生意識調査ではうかがえておりまして、社会性も的確に持ち合わせている、そういう状況がうかがえる結果となっております。
資料5につきましては以上でございます。
6:
◯保育課長 私からは、
保育所の
入所申込児童の
年度別入所状況について御報告申し上げます。
資料3をごらんいただきたいと思います。初めに、大変申しわけございませんけれども、数値の訂正を1カ所お願いしたいと思います。上から2段目の
保育所入所申込児童数の欄をごらんいただきたいと思います。5歳の欄でございますけれども、一番右側の伸び率8.07%と書いてございますけれども、これは4.08%の
計算違いでございました。大変申しわけございません。
それでは、この表でございますけれども、平成5年度から13年度までの状況を書いてございます。初めに、
保育所数でございますけれども、平成5年当時は公立、私立合わせて73の
保育所がございました。13年度におきましては、公立49、私立35、合わせて84カ所と11カ所の増となってございます。
入所申込数の推移でございますけれども、ゼロ歳から5歳までの年齢別で表示してございますけれども、5年度当初は5,899でございましたが、13年度では8,539、44.75%の伸び率となってございます。
その下の段でございますけれども、
入所児童数でございます。これも、平成5年当時は全年齢児で6,280名の定員に対して5,712名の入所でございましたが、13年度現在におきましては7,599名の定員に対しまして7,999名、伸び率で40.04%でございます。一方、その下の段でございますけれども、21%、1,300名ほど定員増を図ってございます。しかしながら、一番下の段にございますように、
待機児童の数は年々ふえるという傾向にございまして、5年度当初は187名の
待機児童でございましたが、13年度におきまして若干前年度よりは減ったと言いながらも540名の
待機児童がまだいるという状況でございます。5カ年計画を平成8年に立てまして、9年から13年までの5カ年計画の中で
保育所整備を図ってきたということでございますけれども、依然としてまだ500名を超える
待機児童がいるという状況でございます。
その次のページですけれども、これは参考までにつくってお示ししたわけですけれども、目で見る就学前児童の
保育状況の変化ということでございまして、平成9年度と13年度の比較をしてございます。
認可保育所と
認可外保育施設の児童数、あるいは
幼稚園の児童数、あとは家庭で保育されている児童数というものを割合であらわしたものでございます。いずれも平成9年度と比べて13年度の状況につきましては、
認可保育所、
認可外保育施設とも
増加傾向にあるということが目でおわかりになるものかと思います。特に、3歳未満児の表につきましては、ゼロ歳から3歳までにつきましては、総体的には家庭で保育されている
子供たちが大変多いんでございますけれども、この4カ年の間に
認可保育所、
認可外保育所とも増加しているということがおわかりになるかと思います。
右側のページは3歳以上児でございますけれども、3歳以上児については
幼稚園の関係もございましてその割合が大きく変化するわけでございますけれども、そこをやっても
認可保育所と認可外の
保育所を合わせての数字は、9年度に比べまして13年度は大きく伸びているということがよく見えるのではないかと思います。
以上でございます。
7:
◯委員長 次に、教育局より報告願います。
8:
◯学校教育課長 それでは、資料4に基づきまして、
幼稚園の
入園状況及び
幼稚園の預かり保育の状況について御説明申し上げます。
初めに、1の
幼稚園の
入園状況について御説明申し上げます。
仙台市内の
幼稚園の数でございますけれども、表にございますとおり、平成13年度現在で119園ございます。内訳は
国立幼稚園が1園、
仙台市立幼稚園が3園、
私立幼稚園が112園、
あと幼児学園が3園となってございます。また、平成13年度の3歳児から5歳児までの
幼児人口でございますけれども、2万8522人となってございます。このうち、
幼稚園に入園している園児の数でございますが、1万8089人、
幼稚園への就園率は5月1日現在でございますけれども、63.4%となってございます。
続きまして、2ページの預かり保育の状況について御説明申し上げます。
本市では、平成9年度から
幼稚園で通常の教育時間終了後等も園児を対象にした預かり保育を実施いたしておるところでございまして、保護者の方の保育のニーズの拡大、これに対応してまいっているところでございます。その預かり保育の
実施状況でございますが、実施の
幼稚園数は平成9年度は48園で開始いたしたものでございますけれども、平成12年度には100園と約9割の
幼稚園で実施いたしておるところでございます。預かり保育の
延べ園児数でございますが、平成9年度は約5万8000人ほどでございましたけれども、平成12年度におきましては約16万人ということで、平成9年度にスタートしたときと比べますと2.7倍とふえてきておるところでございます。また、預かり保育の実施の終了時間でございますけれども、平成12年度におきましては、午後5時を超えて預かり保育を行っている
幼稚園が全体の約7割の69園というところまでふえてきてございます。また、
夏休み等の
長期休業期間中の
実施園数につきましても、夏休みに預かり保育を実施している
幼稚園が57園、冬休み、春休みに実施している
幼稚園も、それぞれ12年度では51園とふえてまいっているところでございます。
なお、早朝から預かり保育を実施している
幼稚園も、平成12年度におきましては30園になっているところでございます。
以上でございます。
9:
◯委員長 ただいま、
健康福祉局、教育局から御報告を受けましたが、これに対して何か御質問等がありましたらお願いします。
10:
◯佐藤わか子委員 どちらに聞いたらいいのかちょっとわからなかったんですけれども、先ほどの資料1の中で、最後のいじめ、不登校の状況というのが
健康福祉局からの御説明であったんですが、これをちょっと教えていただきたいんですけれども、5ページで小中学校におけるいじめ、これが小学校、中学校とも、かなり
全国平均よりも高いんです。これを仙台市としてどのようにとらえて、原因はどの辺にあるのか。調査の仕方が違うとかそういうことなのか。例えば中学校の場合だと、全国が42.9で仙台市が68.8でしょう。20ポイント以上も高いという状況を仙台市としてどうとらえていらっしゃるか、お伺いしたいんです。
11:
◯教育長 実は、仙台市は戦後非行の第3のピークが昭和56年度から始まったわけでございますけれども、当時から
生徒指導に
かなり力を入れておりますので、いじめの発見、把握率が他都市に比べて高いという、そういう状況でございます。
12:
◯佐藤わか子委員 他都市よりもいじめが多いという状況にはないと判断させていただきます。
それから、教育局の方にもう1点お伺いしますが、この預かり保育の
実施状況の中で、細かくなって大変申しわけないんですけれども、時間的な問題と値段的な差があるのかどうかということについてお伺いしたいんですが、延長時間、6時を超えてというところが10園ほどあるんですね。これは何時ぐらいまで
最高延長をやっているのかということと、早朝時間というのは、何時から早朝時間ということになっているのか。それから、値段的な問題で、各
幼稚園で値段的な差はあるのか、それともこれは一定にこういう値段にしてほしいというような指導をされているのか、その辺をお伺いしたいと思います。
13:
◯学校教育課長 3点の御質問だと思いますけれども、まず1点目、終了時間でございますが、12年度は1番遅いところで夜7時という
幼稚園がございます。
あと早朝でございますが、一応私
ども補助対象としておりますのが早朝は午前8時より前に預かり保育を始める
幼稚園ととらえてございます。
あと料金でございますが、これは月単位で取っていらっしゃる
幼稚園、あと1回幾らということで取っていらっしゃる
幼稚園といろいろございますので、比較の方は難しゅうございますが、おおむね平均いたしますと1カ月約1万円ぐらいいただいている状況だととらえております。
14:
◯花木則彰委員 まず、単純な質問なんですが、資料5の10ページ、
児童クラブの
利用状況というところで出されている
児童クラブというのは、
児童館の
放課後事業としての
児童クラブということなのかどうかという確認が一つ。
もう一つは、資料2の
児童館利用者数の数というのは、例えば同じ子供が1週間来た場合には、お休みの日もありますけれども、6日来たら6人と数えてこの数なのかどうか、確認したいんです。
15:
◯こども企画課長 まず、第1点目の資料5の10ページについてでございますけれども、この
児童クラブの
利用状況というところでいう
児童クラブ、これは
放課後児童健全育成事業ということでございます。
それから、第2点目のお尋ねですが、
児童館利用者数の推移についてでございますけれども、毎日利用者については名前などを記載していただいているわけですけれども、そのトータルの数をここに示しているものでございます。
16:
◯花木則彰委員 そうすると、この資料5は
放課後児童健全育成事業としての
児童クラブなので、これは留守家庭の方は含んでいない数ですね。
17:
◯こども企画課長 この項目におきましては、
留守家庭児童会は含んでございません。
18:
◯花木則彰委員 保育所に関しては
待機児童数だとか、そういう形で調査なされているんですが、放課後の
児童クラブについて待機といいますか、申し込んだけれども受けられないと、あるいは
保育所のニーズから推定してどのくらいのニーズがあるかというような調査というのは、今回の調査では行われたのでしょうか。
19:
◯こども企画課長 本日お示ししております資料は──こどもをとりまく環境等に関する
総合調査の中では、御指摘のような調査はいたしておりません。
20:
◯委員長 そのほかございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
21:
◯委員長 それでは、次に協議に入ります。
本委員会は、お手元に配付の設置要綱にありますとおり、近年の出生率の低下等による少子化問題に対応するため、安心して子どもを生み育てることができる
子育て環境の整備を図ることを目的とし設置され、その目的達成のため、少子化・子育て対策のための諸課題、方策等について調査を行うものであります。
まず、本委員会のこの1年間の調査事項について協議したいと思います。
昨年度は、
保育所の
待機児童の早期解消を含めた保育環境の整備促進及びその他少子化・子育て対策に関する事項を調査テーマとしておりましたが、今年度のテーマについて皆さんの御意見をお伺いしてテーマを設定していきたいと思いますが、いろいろと各委員から御意見をお伺いいたします。
22: ◯佐々木両道委員 まず、これは調査特別委員会ですので、質問するときには立たなくてもよろしいですか、立ってやった方がいいんですか。
23:
◯委員長 なるべく立たないで、自由に御意見、御審議をしていただくということでお願いしたいと思います。
24: ◯佐々木両道委員 それでは、そのとおり、委員長の方針のとおりさせていただきます。
やはり一番市民が関心を持っているのは、何と申しましても保育上の問題ではないかと。昨年度の報告書にもございましたが、報告書のみならず、それらをいわば徹底究明、いわゆる達成させるためにも本年度の主体的なテーマにいたしたいと。と申しますのは、現市長も4年間で待機ゼロという公約を掲げているわけです。それらの推移、計画、そういったものの基礎を本年度中にやらなければ、4カ年以内に待機数のゼロというのはなかなか難しいのではないかと。何も保育所だけを建てることだけが方法ではないはずでございます。他の方法も種々ありますので、そういった点を当調査特別委員会でお互いに論議しながら方向性を見つけて、また、調査項目につきましてもいわゆる具体的な数字、あるいは必要な場合には当局に対してそういう調査もするような、要望を出すような調査特別委員会でありたいと思いますので、いろんな課題、非常に門戸は広いですが、もう一度いわゆる
保育所の件についてもっと深めてまいりたいと、具体的な施策に移してまいりたいと思うわけでございます。
25:
◯委員長 今、佐々木委員からは、本年のテーマは去年よりも
待機児童のゼロを目指して具体的に、推移なりあるいは計画を実現するというテーマを設定したいという提言がありましたが、これも当然この委員会の重要なテーマの一つと思っております。
そのほかに。
26: ◯斉藤重光委員 去年の調査特別委員会の報告書を見ますと、大変詳細にさまざまな課題について提案されているんです。これが完全に実施されれば、この委員会は必要ないくらいの多岐にわたっているんですけれども、ですから、今佐々木委員も言っていましたけれども、当局でどのくらい踏み込んでこの内容についてこたえようとしているのか。それで、我々が調査特別委員会として、なおどの課題が一番難しい課題で我々がもっと研究を深めたらいい課題なのか、そこについて少し委員長さん、副委員長さんの方で決めてほしいなと。当局との兼ね合いが出てくるとは思いますが、そのように考えております。
27:
◯佐藤わか子委員 私は、確かに佐々木委員の保育所という問題も本当に大切な問題だと思うんですけれども、それとあわせてペアのような形で学童保育という考え方、保育所は整備しましたと。お母さんたちにとって保育所は安心して入れられるようになりました。待機もなくなりました、よかったよかったと。それで、保育所を卒業して小学校に入りました。どこも預かってくれるところがありません。仕事をやめて家庭にお戻りくださいと。そういうことでは一貫性がないと思いますし、これからはやっぱり保育所も考えていかなければいけないけれども、
保育所を出た後の一応
児童クラブですか、そういう放課後児童対策についても一つの少子化・子育て対策になるのではないかと私は思っておりますので、一緒にセットで話し合っていくという形もいいのではないかと思います。
28:
◯花木則彰委員 先ほどの佐藤委員の意見とほぼ同じなんですが、やはり
保育所について
待機児童をゼロにするというための具体化ということで、佐々木委員が言われたように、本当にどう具体化するのかということでは掲げるだけではなかなかだめなので、具体化のための調査研究、意見交換などをやるというのは非常に大事なことだと思います。同時に、やはり連続性といいますか、学童保育の問題については昨年度といいますか、3月の議会の中で、仙台市における放課後児童事業のあり方について、ことし1年かけて御当局の方も検討して新たな方策について示すという議会での答弁もあったことですし、ぜひそこの部分については重点の一つとしてどうすればいいのかという、現状についての確認も含めてですが、ぜひ重点の課題としていただきたいと思います。
あとそのほかで言いますと、この前の池田小学校の事件などもありますけれども、
子供たちを安心して育てる地域といいますか、そういったことについて相当門戸が広くなり過ぎてどこから切り込んでいいのかというのが私自身もまだわからないんですが、やはり地域との関連、あるいは学校教育のあり方等を含めて、それについてはなかなか具体化までは行かないかもしれないけれども、今社会的に相当問題となっていることですし、研究対象に入れていただければと思います。
29: ◯金森従之委員 今までの意見に尽きると思うんです。やっぱり
保育所の待機ゼロの目標を市長は掲げているわけですから、執行部も重大な決意でこれに取り組むんだろうと思うんです。これは、やっぱり最大目標としてまずゼロにするという方策をきちんと当局と切磋琢磨してやっていくということ。そして、その関連した学童保育の問題とか、あるいは幼児の虐待とかいろいろありますが、それらの問題も絡めて、ひとつこれは委員長、副委員長、これは門戸だけ広げたって1年の間ではなかなかやれるものではないと思うんです。その間に絞るべきものはやっぱり委員長と副委員長が合議して、この点に集約していくと、今の御意見を柱として、そしてやってもらいたいと、私はこう思うんです。皆さんの意見はいろいろあります。いろいろありますが、それを網羅して広くしただけでは切り込みが少ないと思うんです。やっぱりきちんとそれらを大きな柱にして、あとの点は視察とか、そういうもので補う、フォローするとか、いろいろなことについては委員長、副委員長にこれらを土台にして一つの案を持っていただいてお願いしたいと。むしろ私らの方から思うわけです。
30:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯委員長 それでは、先ほど佐々木委員、佐藤委員、花木委員、そして最後に金森委員からもテーマの設定についていろいろと御提言ありましたことについて、委員長、副委員長と一緒になりまして、次の委員会までにテーマを設定して、委員会でいろいろと御審議いただくということにしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
32: ◯金森従之委員 その件について、やっぱり我々も当局の決意、あるいは取り組み方の今後の方向等の件も参考意見として聞いておく必要があると思うんです。その点について、ひとつ委員長、お諮りいただきます。
健康福祉局長並びに教育長が、市長の考えを受けてどのように対処するのかということが、既に方向づけが決定されていると思うんです。その抱負の一端を、全部示せなどと言ったら長くて大変だろうから、一端を披瀝していただきたいと思うんでですが、委員長お諮りいただきます。
33:
◯委員長 先ほども佐々木委員から、具体的に
待機児童ゼロというその計画と実践という中で、明細な市当局の数字の課題なども提言されておりますので、その辺なども十分に配慮しながら、当局にいろいろと資料なり説明をお願いするように進めてまいりたいと思っております。
34: ◯金森従之委員 委員長、今、一端を。
35: ◯佐々木両道委員 ただいま調査事項の委員の話し合いであって、今意見を披瀝をしてもらうということではないはずでございますので、金森委員の意見は却下願いたいと思います。
36: ◯金森従之委員 取り下げ。
37:
◯委員長 それでは、各委員の意見交換、議論を中心に資料の調査、市内視察、他都市視察、それから必要に応じて参考人からの意見聴取ということも含め、今後委員長、副委員長としてまとめてお諮りしていきたいと思っております。
年間計画といたしましては、6回程度委員会を開催したいと考えておりますが、この開催回数についてはいかがなものでしょうか。
38: ◯佐々木両道委員 いわゆる委員長がある程度の目安を示したということは十二分理解いたします。私どものそのテーマに対しての調査特別委員会として、必要な場合には回数をふやしてやるという範疇もぜひ御考慮願いたいと思います。
39:
◯委員長 そのほか、皆さん御意見はありませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
40:
◯委員長 それでは、そのような方向で進めてまいりたいと思います。
次に、他都市視察ですが、今年度も1班編成で1泊2日程度で実施したいと思っております。日程的には11月中旬と考えておりますが、いかがなものでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
41:
◯委員長 まだ時間的にありますが、視察についてはいろいろと会議を開いているうちに、皆さんの意見を入れながら実施してまいりたいと思っております。
42: ◯佐々木両道委員 その他都市の視察調査でございますが、ぜひとも本年度のテーマ目標になるところの視察をお願い申し上げたいと思います。
43:
◯委員長 その辺も十分に副委員長、当局ともいろいろ御相談しながら進めてまいりたいと思います。
次に、次回の委員会についてですが、日程等につきましては、議会日程も考慮に8月下旬から9月初めに行いたいと考えておりますが、決まり次第御連絡をしたいと思っております。
その際、資料を要求する場合──各委員から次の委員会にこのような資料が欲しいということがありましたら、8月10日ごろまでに御連絡をいただければと思っております。
44:
◯花木則彰委員 その際、きょうの各委員の意見等を受けての委員長、副委員長の案といいますか、こういうテーマでというものもできれば早目にお示しいただければありがたいと思います。
45:
◯委員長 そのほか、皆さんから御意見、御発言はありませんか。